------------------給与制度--------------------------------------
  トヨタ自動車が残業の有無に関わらず一律17万円の残業手当を保証する
新たな制度を導入するとの報道がありました。
 これは、主任職の平均残業時間45時間分を前提に手当を支給し、残業を
少なくすればするほどメリットがあることを目的としています。
 もちろん、残業が45時間を超えた場合、残業手当は上乗せされるそうです。

 ここまで聞いて、現在、多くの企業で導入されている固定残業制度と何が
違うのかと思う経営者も多いと思います。
 固定残業制度については、
①固定残業に含まれる労働時間の明示
②固定残業手当を超える残業は発生した場合の追加残業の支払
③その前提となる時間管理等
  適正に運営するハードルが厳しくなっているのが現状です。

 トヨタがこのような制度を導入する理由は、
「賃金は労働時間の対価であるという考えを払拭しメリハリある働き方につなげたい」
とのことです。
 もし、中小企業でもこのような運用として賃金制度を変えて行くとしたら、
企業にとって次に必要な制度は何になると思いますか。

 評価制度ですよね。

---------------家族手当----------------------------------
 トヨタ自動車が行った給与改革として家族手当改革があります。
簡単にいうと、専業主婦の配偶者ではなく、18歳未満の子や障害を有する人、
介護する親族を手当の支給対象に変更したものです。
 
 <あなたはどう考えますか>
Q同じ能力の同期入社、同じ年齢の社員が二人います。
 一人は独身、もう一人は結婚し小学生と幼稚園の子供がいます。
 「賃金は同額であるべきでしょうか?」

→この質問に対しては、人によって考え方は違うと思いますが、
 家族手当を見直す上での議論の土台にもなります。

 ところで、家族手当を支給している会社様
来年度の税制改革で配偶者の定義や範囲が変わることを知っていますか
特に「所得税法上の扶養親族に該当する配偶者に対して支給している場合」は、
支給基準の見直しもご検討してはいかがでしょうか。

国税庁<給与所得者向けパンフレット>
・平成30年分以降の配偶者控除及び配偶者特別控除の取扱いについて(PDF/157KB)
  http://www.nta.go.jp/gensen/haigusya/pdf/03.pdf